GANTZ ガンツ 考察

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GANTZ ガンツ 考察

奥 浩哉作
2006年から2013年6月20日発売の29号で完結。そうか終わっていたのだ、僕は映画から見始めたので漫画はほとんど読んでなかった。この漫画はもっと続くかと思っていたのに。宇宙人との戦いはもっと描けただろう。でも少し、CGに頼りすぎて絵がわかりにくいところもあった。

素晴らしいストーリー設定である。復活するルールや、一度キズ付いても死なないうちに転送されれば元に戻っているなんて言うのは、テレビゲームの要素を生かしているのだろう。

どうして死んだ人間だけが選ばれたのかは不明のままだが、人を助けようとして死んだ高校生二人を主人公にするところはなるほどといいスタートである。

登場する異星人が本当に面白いし展開が予想外でおどきがあっていい。異星人との戦いから、異星人の地球侵略そしてその戦いの展開が早すぎてびっくり。もう少し読者を焦らすような、異星人の地球侵略を徐々にわからせるような展開にするともっと面白かったのだが。ただ、作者の好みかもしれないが、かなり多くの人が無駄に死んでいく。

この作品のもう一つの特徴は恋愛も無駄に多い。これだけ無差別殺人が多いのに、恋愛もかなりベースに入っている。それもあっけなく恋愛の展開になって彼女が死ぬパターンも多い。

最終的なガンツの終了間際の、神からの言葉?については、確かにどれが正義かはわからないが、もう少し哲学的に昇華した話にしてほしい。
これは、蟻を殺す人間が、人間は宇宙人に蟻みたいに殺されても仕方がないというところだが。ただ、アリたちは同胞を殺さない。宇宙人も同胞を殺さないのである。それに、ガンツの最初に、人助けをしようとして死んでしまうところの始まりと、それに続くストーリーの大きな流れの正義とはどこかが矛盾しているような。

仲間を助け、みんなで助かるゲームをしているはずなのに、現実は、厳しくどんどん仲間は死んでいってしまう。しかしその仲間には、大量殺人をする犯罪者がいるが、自分たちが助かるためには彼らの力も借りる。つまり身近な仲間たちの中の正義、群れのなかの正義しか大切にしていないストーリーなのである。昔のままの村社会が、現代にもあることを示す典型なのかもしれない。
そこのところにこの物語の展開に一本骨太なものがない気がするところだろう。

最後の真実の部屋については、んーんでも魂は存在する結論か。
生物学的には信じていないが、

いろいろ調べるとこのガンツの題名の由来は、がんばれ!!ロボコンのガンツ先生がオリジナルとは。それに各話の異星人を撃退しに行くところは、確かに必殺仕事人的だ。

玄野計の恋愛は、だれもが憧れる、アイドルとの恋愛と、身近にいる地味な彼女がこれが対比的でいい。ただ恋愛の描き方は単純。それにセックスがしたいだけなど、ストレートな中高生の気持ちを反映しているのは共感できるのだが。
初期のヒロインの岸本 恵の存在が面白い。特に自分以外を好きになっている女の子を好きになって、どうするかが一つの課題である。

レイナがどうして玄野をあれほど好きなのかもわからないが、
アイドルなのにどうして異星人と戦って死なないほど強くなったのかも不明。

最後にコピー?の玄野 計はあっけなく死んでしまうが、これは作者の意図なんだろう。少し重要そうなキャラクターがあっけなく死んでしまって、ストーリーに登場した理由や、死んだ理由がはっきりしないのは残念。

初期に登場した、犬とパンダはなんの意味があったんだろう。
仏像編で犬は死んだようだが、記述はない。パンダの開開(ホイホイ)は、ラストミッション終了時に帰還していない。これはなかなか気づきにくいのだが。

吸血鬼の存在もどうしていいか。吸血鬼たちも異星人だが、ストーリーの中ではあまり重要性がなくなってしまっている。もう少し絡めた方がよいのに、玄野 計の弟の玄野 アキラは、玄野に吸血鬼の情報を洩らしたため首を刎ねられて殺される。これもあっけなさすぎるか。

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