デルス・ウザーラ Dersu Uzala 1975

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デルス・ウザーラ Dersu Uzala 1975

監督: 黒澤明
出演: ユーリー・サローミン, マキシム・ムンズク

1975年 アカデミー賞 外国語映画賞
この映画は昔に見た覚えがあるんだがストーリーは忘れていた。今見ると子供のときに見ても内容がよくわからなかったのかもしれない。

1902年から10年のシベリア沿海地方シホテ・アリン地方を舞台。1923年に出版されたロシア人探検家ウラディミール・アルセーニエフによる探検記録デルス・ウザーラに基づいている。

ロシア人探検家ウラディミール・アルセーニエフは、偶然に出会った先住民ゴリド族の猟師デルス・ウザーラをガイドにして未開の地を探検していく。次第に深い友情を抱くようになる二人。そして2度目の探検でも二人は出会い、デルス・ウザーラは探検に参加するのだが。デルスは、目が見えなくなっていた。

やっぱり凍った湖で遭難するシーンがすごい。自然の美しさ、過酷さが、リアルに描かれている。なんて寒いところなんだろう。第二部では、今度は湿気の多いジャングルのような風景である。この季節感のギャップもすごい。それにしても二人が自然の演技をしているのがすごい。本当に自然の中で生きている実感を観客に起こさせる。
ストーリー展開の中でやっぱり以前見たときに記憶に残らなかった理由は、探検の目的がはっきりと観客に知らされていないことだろう。どのような目的でどこに行ったのか、行程がはっきりしない。ただ探検隊が自然の厳しさに耐えているだけのシーンの連続である。もう少しどこからどこまで探検をして、どこが大変なのかを知らせてもらえるとよかったかも。

約1年にわたる過酷なシベリア・ロケや、撮影のために本当にシベリアで野生のトラが捕獲されたなど、黒澤監督の並々ならない完全主義が見て取れる。
筏が川に流されるシーンもすごい。どうやって撮ったんだろう。デルス・ウザーラ役のキシム・ムンズクがすごいのかな。
映像はやっぱりロシア的なカラー処理である。ちょっと1975年にしては古さを感じさせる。

「ぼくは、デルスのような自然の中でただひとり暮らしている人間、それでたいへん自然を大事にし、尊敬もし恐れている人間、その態度をこそ、いま世界中の人々がいちばん学ばなければならないところだと思います」ー黒澤 明



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