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Love in the Afternoon 昼下がりの情事 1957

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Love in the Afternoon 昼下がりの情事 1957

原作: クロード・アネ
監督: ビリー・ワイルダー
出演: オードリー・ヘプバーン, ゲイリー・クーパー, モーリス・シュヴァリエ, ジョン・マッギヴァー, ヴァン・ドゥード

やっぱりこの映画はいい。何度も見ても飽きない映画の一つ。
オードリーの魅力が遺憾なく発揮されている。ファッションも素晴らしい。このときはまだジヴァンシーではない。ゲイリー・クーパーは気品があって、いい感じなんだが、もっと彼が若い時に演じて欲しかったは確か。

オードリーの愛嬌のある表情が本当に素晴らしい。そして最後の最後の強がって別れを告げるシーンで泣けてしまう。

この映画のテーマ曲のファッシネーション(魅惑のワルツ)はいつ聞いても名曲である。モーリス・シュヴァリエが口ずさむ所は最高である。
4人のジプシーがサウナで演奏しながらヴァイオリンにたまった水を出す所なんか笑いの壷にはまってしまう。

ジョン・マッギヴァーが演じているムッシューXが一番面白いキャラクター。私立探偵シャヴァスが妻の浮気について説明しているときのうめきのようなため息や、フラナガンの部屋の前でホットパプリカが演奏されたときの驚いた顔つきは本当に楽しい。ティファニーで朝食をにも出演している。

モーリス・シュヴァリエが演じるアリアーヌの父で私立探偵シャヴァスはやっぱりフランス人の味がでている。こうしたユーモラスでパリジャンらしい所がないとパリを舞台にする意味がないと思うくらい。

ホテルはパリのリッツ。シャンパーニュは何だろう。フランク・フラナガンが国産のシャンパンと言っている所が面白い。当時は、シャンパンと言うまがい物がアメリカには溢れていたからだろう。

アリアーヌがひくチェロがあまりに下手すぎて、もう少しうまく弾いて欲しかった。

フランク・フラナガンの格好いい挨拶、人差し指と中指を挙げて少し内側に引いてから外側に動かしてサヨナラのような仕草をするのが、後でアリアーヌがそれをまねるんだけど、あれを見た時何度もまねがしたいと思ったんだけど、それをやる機会がなかった。この映画をみて、今度はやってみようと思った。

オードリー・へプバーンのページ

新しい靴を買わなくちゃ 2012

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新しい靴を買わなくちゃ 2012

監督: 北川悦吏子
出演: 中山美穂, 向井 理, 桐谷美玲, 綾野 剛, アマンダ・プラマー

パリを舞台にした映画。
最初の出会いとなる、道ばたに落とした八神センのパスポートをアオイが踏んで転ぶシーンはあまりいけていない。もっとギャグぽっくするか、もっとリアルに転ぶかもう少し練って欲しかった。

全体全体が、ゆっくりと二人の会話が流れている。すこしかったるい感じもあるんだが。二人の会話が自然なトーンで緩やかな時間の流れを感じさせる効果がある。二人の気持ちの展開が自然と観客の心に伝わってくるところがよい。

パリの街角としては、葵が最後に座っている街角はあまりに奇麗にすぎるのと何も生活感がない風景で残念。もう少しパリの下町的な雰囲気を出してもよかったのに。これは映画全体にも言える。

セーヌ川の観光船に乗った風景はなかなかいい。エッフェル塔の前はさっさと通り過ぎてしまう場所のような感じであまり印象になかった。ただそうした風景がすべて観光客向けで、パリに住んでいるアオイやカンゴが住んでいるパリの風景が出ていないのがやはり残念。

年を取ったけど中山美穂はやっぱり可愛い。向井 理は、2枚目俳優としてその役柄を心得ていて自然と魅力がでている。

映画の中のワイン
アオイとセンがワインを飲むシーンがたくさん出てくるが、どれも薄いピンク色のワインである。銘柄はわからない。アオイがセンにボルドーかメドックかどちらがいいと聞くシーンがあるんだが。ボルドーの中にメドックが含まれているから、知っている人間ならこの質問にはひいてしまう。

Une nuit 漆黒の闇で、パリに踊れ 2012

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Une nuit 漆黒の闇で、パリに踊れ 2012

監督: フィリップ・ルフェブル
出演: ロシュディ・ゼム, サラ・フォレスティエ

現代風のフィルム・ノワールというところか。原題は一夜である。
パリの一夜で、ストーリーが完結する所が素晴らしい。それでも十分にストーリーや背景が語られている。
シモン・ワイスは、パリの夜を撮りしまる犯罪取締役班のリーダー。そこに初めて巡回を勤める若い女性警察官ローレンス・ディレイが加わる。パリの闇が浮き彫りにされ、刑事とパリの顔役のつながりが明らかになってくる。夜のパリの町の緊張感がびんびん伝わってくる映画である。

シモン・ワイスを演じてるロシュディ・ゼムが渋い。ニヒルな刑事にぴったりはまっている。ローレンス・ディレイを演じているサラ・フォレスティエも素直な演技でロシュディ・ゼムとの対比が光っている。

最後の展開はなるほどなるほどと思う。すこし途中から予想できたけど。それでも丁々発止の刑事とパリの悪者達、そして最後の展開はさすが、フィルム・ノワールの雰囲気を壊さない結末に至っている。

How to Steal a Million おしゃれ泥棒 1966

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How to Steal a Million おしゃれ泥棒 1966

監督: ウィリアム・ワイラー
出演: オードリー・ヘプバーン, ピーター・オトゥール, イーライ・ウォラック, ヒュー・グリフィス

この邦題は素晴らしい。オリジナルが、直訳で100万ドルの盗み方のような感じだが、邦題の方がずっといい。
これはオードリーが主演したシャレードの3年後の映画である。なんとなくシャレードに近い設定が多いのが残念。おしゃれな美術品泥棒でロマンスもありいいんだけど。一つ一つ素晴らしい要素がちりばめられているが、やっぱりストーリー展開がぱっとしない。

テーマ音楽のtwo lovers は、ジョン・ウィリアムズとレスリー・ブリキュースが作曲しているが、確かに上品でおしゃれな音楽である。
いつも通りユベール・ド・ジバンシィとオードリー・ヘプバーンのファッションが素敵である。オードリーが演じているニコラがのっている小型車は、アウトビアンキ、ビアンキーナのカブリオレである。それにあの眼鏡を掛けて運転している。これはおしゃれの何者でもない。デルモットが乗っている車は、E-type Jaguarである。これもオープンカーで素晴らしくカッコいい。ピーター・オトゥールもさすがイギリスのジェントルマンの典型ぽくおしゃれ度も素晴らしい。
ただオードリーのヘアー・スタイルは、シャレードくらいからこのヘアスタイルになってきたのだが、あまり好きでないんだな。

この映画で話題になったチェリーニのヴィーナス像について。おそらくベンヴェヌト・チェリーニのことだろう。あまりに日本では有名ではないが、16世紀のフィレンツェで生まれたイタリアの彫刻家、画家、音楽家である。本物のヴィーナス像は、この写真

ピーター・オトゥールはアラビアのロレンス、冬のライオン、チップス先生さようならに出ている名優である。
アメリカ人の金持ちで美術品収集家を演じてるのは、イーライ・ウォラック 荒野の七人などの西部劇、最近では、ゴーストライターに出演している。
ニコラの父、シャルル・ボネを演じているのはヒュー・グリフィスは印象に残る顔で、ベン・ハー 栄光への脱出 トム・ジョーンズの華麗な冒険に出ている。
美術商のソルネ を演じているのは、シャルル・ボワイエである。特徴的なしゃべり方ですぐわかる。シャルル・ボワイエは、歴史は夜作られる 、ガス燈 、凱旋門 にでている。

映画に出てくるのはシャンパンが多い。特にシャルル・ボネが、シャンパンを飲んでいるシーンがよくある。しかしエチケットははがされているようだ。それでも父が吹き出したシャンパンをオードリーが飲んでいるシーンがある。これは笑った方がいんんだろうか。最後に、ニコラとデルモットがリッツで、ドンペリニョンを注文している。

Funny Face パリの恋人 1957

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Funny Face パリの恋人 1957

監督: スタンリー・ドーネン
出演: オードリー・ヘプバーン, フレッド・アステア, ケイ・トンプソン, ミシェル・オークレール, ロバート・フレミング

この映画を最初に見た印象は、パリが舞台の恋愛映画なんだが、なにか盛り上がりかけるなと思っていた。共感主義 などは難しくて全くわからなかった。ミュージカルの部分もややストーリーの設定とうまく溶け込んでいない感じがある。オードリーが踊っているのはややはしゃぎ過ぎで、浮いてしまっていると思った。今見てみると、やっぱりオードリー・ヘプバーンの美しさ、フレッド・アステアに踊りの見事さにうっとりする映画である。

フレッド・アステアの踊りは素晴らしい。特にホテルの裏の路地で踊るシーンは圧巻。パラソル、コートを闘牛士の切れに仕立てて、踊るのはもうアステアならでは。うまいとうなってしまう。もう一つフロスター教授の家でも、ギターを持ちながら踊るシーンも素晴らしい。

オードリーの踊りは、お世辞にもうまいとは言えないが、オードリー・ヘップバーンのファンとしては、たまらない映画である。オードリーの踊り、歌、そしてジヴァンシーのファッション、そして絶頂期の美しさが画面一杯に溢れている。パリで写真を撮るシーンは特に素晴らしい、エッフェル塔、駅、花や、ルーブル美術館の階段踊り場に置かれたサモトラケのニケを背景に、セーヌ川での魚釣りのシーンなど。

カメラマンのディックのモデルは、写真家のリチャード・アヴェドンである。彼はモデルのドルカス・ノウェルの結婚していて、彼らの生活に着想を得てミュジーカルができた。彼は,ハーパース・バザーやヴォーグ、ヴェルサーチのファッション写真を担当していた。映画で出てくる写真のシーンはまさに彼の写真の特徴、ダイナミックなモデルの動き、パリの街並みを利用した映画風の演出、ブレやボケなどを生かした写真の連続である。

曲は、ジョージ・ガーシュウィンのミュージカル、ウエディングベルからの曲が主に使われている。Funny Face, Let's Kiss and Make Up, He Loves and She Loves, S Wonderfulなどは、ジョージ・ガーシュインが作曲。
Think Pink!, Bonjour, Paris!は、制作のロジャー・イーデンスが作曲。

スタンリー・ドーネン監督は、ジーン・ケリーに認められてケリーの助手としてハリウッドの仕事を始める。その後雨に唄えばをジーン・ケリーとともに監督している。ケリーと共同で他に踊る大紐育。掠奪された七人の花嫁、くたばれ!ヤンキースなども。そして
オードリー・ヘプバーンの映画では、パリの恋人、シャレード、いつも二人でを撮っている。

Intouchable 最強のふたり 2011

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監督: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ
出演: フランソワ・クリュゼ, オマール・シー, オドレイ・フルーロ, アンヌ・ル・ニ


パリに住む大富豪フィリップは、ハンググライダーの事故で頸椎麻痺になって寝たきりの生活。気難しくいつも自分の介助をしてくれる人をクビにしては新しい人を捜している。自分を障害者として扱う人を嫌い、もっと刺激のある人生を送りたいと思っている。黒人青年ドリスは、宝石強盗をして6ヶ月刑務所にいて刑期を終えてきたばかり。ドリスが、フィリップの介護者に応募して、フィリップはドリスのことに興味を持ち雇うことにする。

音楽、絵画などのエッセンスがたくさんあってこれもこの映画の楽しみの一つ。クラシックの名曲 アヴェ・マリア、ヴィヴァルディの四季などがいっぱい出てくる。対照的にアース・ウインド・ファイアーのBoogie Wonderlandでドリスが踊るシーンがまた楽しい。ドリスが、オペラを皮肉ったり、現代絵画を皮肉ったりする所は見ていて痛快である。後半でドリスがダリの絵についてコメントする所はおおと思ってしまう。
それ以外にもルドヴィコ・エイナウディの曲、特に最後にかかる曲を聴いて、いいなこの曲はと思う人は多いだろう。
ダンケルクはフランスの北の町でベルギーの国境近くにある。ドリスがそんな町には、ブスしかいないなってい言っていることを聞くと、フランスでも同じようなことを言っているんだと笑ってしまう。

二人の心のふれあいは、見ていて心地よい。若いドリスの感性がフィリップに刺激を与える。そして深い友情が芽生えてくる。そして起こる予期せぬ出来事にみんな感動して行く。清々しい感動を起こす映画である。これは実話で、フィリップ本人が書いた小説Le Second Souffleを原作にしている。
フランソワ・クリュゼとオマール・シーの自然な演技は見ていて静かに心に染みわたる。

Entre les murs The Class 2008 パリ20区、僕たちのクラス

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監督: ローラン・カンテ
出演: フランソワ・ベゴドー, ラシェル・レグリエ, エスメラルダ・ウエルタニ, フランク・ケイタ, カルル・ナノール

第61回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞。

すごくリアルな教室を再現している。教師も生徒も自然な会話である。なにかドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に陥る。そんな感じを持って解説を読むとなるほど、教師役は、この作品の原作者で実際に教師をしていたフランソワ・ベゴドーが演じているんだ。演技経験のない子供たちのリアルさはローラン・カンテ監督の腕だろう。素晴らしい。
フランス、それも特にパリにある学校教育の問題点が浮き彫りにされている、多くの移民の子供たちが通う国語の教室で、正しいフランス語を教えることの難しさ、教室の中で対立、子供たちの未熟さなどが本当にみる観客の前にリアルに表現されている。誰もが一人の人間として存在を主張して、教師もその中の一人である。物語はたんたんと進むのだが、そのリアルさが面白く見ていて飽きないのである。見終わって爽やかな感動が生まれる。

Midnight in Paris 2011 ミッドナイト・イン・パリ

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Midnight in Paris 2011 ミッドナイト・イン・パリ

監督: ウディ・アレン
脚本; ウディ・アレン
出演: キャシー・ベイツ, エイドリアン・ブロディ, カーラ・ブルーニ, マリオン・コティヤール, レイチェル・マクアダムス

第84回アカデミー脚本賞(ウディ・アレン)

この映画は、アメリカ人にパリの雰囲気を楽しむには、パリに住まなきゃだめとでも言っているよう。楽しい映画である。ウディ・アレンの夢が一杯ある。黄金時代と言われる1900年代の初期にタイムスリップして有名な作家にあって、自分の作品を評価してもらいたい。なんかそんな夢がかなったらどうだろうと思って書いた脚本家だろう。

処女小説を書き上げるのに苦労しているギル・ペンダーは、婚約者のイネズとイネズの両親と一緒にパリに来た。でも何かしっくりこない。イネズや彼女の両親は、アメリカの裕福な家庭のステレオタイプのように描かれている。

酔っぱらって夜の町を歩いていたギルがタイムスリップして行ったパーティはジャン・コクトーのパーティだった。
ピアニストは、コール・ポーター。アメリカの作曲家・作詞家で、ヨーロッパでも作曲活動を続けていたが、うまく行かずアメリカに戻って成功した。
その他ジョセフィン・ベーカー、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ガートルード・スタイン、ダリ、マン・レイ、ルイス・ブニュエル、T.S. エリオット、アンリ・マティスなどが登場する。

ギルの作品を読んで評価してくれるおばさんは、ガートルード・スタインと言ってペンシルバニア州出身の小説家、詩人、美術収集家。美術収集家として知られるスタイン兄妹の一人で、パリに画家や詩人たちが集うサロンを開いていたことでも知られる。
ギルと親しくしたフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドは、グレート・ギャツビーやラスト・タイクーンを書いた小説家。彼の短編からベンジャミン・バトン 数奇な人生が作られている。

またもやアドリアナと昔の時代にタイムスリップしてマキシムで食事をしてダンスをする。
そして、ムーラン・ルージュでロートレック、ゴーギャン、ドガと出会う。過去の時代にあったアドリアナはもっと過去の時代で生きるのを選択したが、ギルは現代に帰ってきた。

パリの町の風景はやっぱり絵になるし、映画に出てきた所歩いてみたくなってしまう。夜のパリの町を歩いているとふと、タイムスリップして、昔のパリの時代に戻ったような感じになる時が誰でもあるような気がする。そんな時にこの映画を思い出すと楽しい気分になる。そしてやっぱり、雨のパリを一緒に歩いてくれる相手がいるよりいっそうよい。

宣伝ポスターの絵のタッチはゴッホであるが、映画の中には出てこなかったはず。
ロートレック、ゴーギャン、ドガだった。
イネズたちとモネの邸宅や、モネの睡蓮の絵などが見に行くんだが、タイムスリップした時にモネも出ていない。

映画に出てきたワイン
ワインは、ワインの試飲会で見えたのは、オーブリオン。イネズの友達が言っていたワインのヴィンテージは61年、59年と比較していた。 ダリとあったバーではデュクリュ・ボカイユが置いてあった。

Arch of Triumph 1948 凱旋門

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原作; エーリッヒ・マリア・レマルク
監督: リュイス・マイルストン
出演: イングリッド・バーグマン, シャルル・ボワイエ

僕はこの映画が大好きで、原作まで読んでしまった。レマルクの原作である。

第二次大戦前、1938年の冬、ドイツがフランスに侵攻する前のフランス、パリで、雨の中に橋の上で出会う二人。この映画のストーリーはかなりカサブランカと重なる所がある。展開はまったく異なるのだが。過去に影のある二人、パリで知り合い恋に落ちる。男は逮捕され、パリから追放される。女は、寂しくて別の男のもとへ。帰ってきた男、男のことが忘れられない女。そして悲劇が。

ラビック(シャルル・ボワイエ)がジョーン(イングリッド・バーグマン)に橋の上で出会う。このシーンは本当に昔の映画でよく出てくるんだが、でもそこがいい。日本では、君の名はが有名。新しい所ではポンヌフの恋人かな。

二人の最初の出会いの店で、カルバドスを頼む。最初に見た頃はカルバドスなんて知らなかった。コニャックでなくて、カルバドスと言う所がおしゃれである。
それにしても、カサブランカの後のこの凱旋門の方が、イングリッドバーグマンの魅力が、儚さと、虚栄と、美しさが存分に発揮されている。
やっぱりコート・ダジュールに行くシーンがある。昔のフランス映画はみんな層な所がある。アンティーブに行って、海辺を楽しんで、カジノに行き、海岸近くのレストランで食事をする。いいなー。
戦争前のパリは、ほんとうにロマンスにもってこいの場所である。暗い世情のパリで出会う二人。二人には悲しい過去を背負っている。そして未来のない愛に浸って行く。
この映画が、シャンパンタワーを初めて見た映画だったと思ってたけど再度みたらそうではない。確かに、ワイングラスを積んで行くシーンがあるんだが。でもカルヴァドスがストーリーにいい味を添えている。
シャルル・ボワイエはその前にイングリッド・バーグマンとはガス燈で共演している。ここでもいい演技である。ハンフリー・ボガートは違うタイプの格好良さがある。
ボリス・モロゾフを演じるルイス・カルハーンが脇役としていい味を出している。彼はイングリッド・バーグマンの映画では汚名でも出演している。

レマルクが描く作品は、西部戦線異常なしと同様に戦争の悲劇である。この作品はドイツに進軍される前のパリを描いている。凱旋門は、当然フランスの為に作られたものだが、ラビックがフランスを去る時(原作では逮捕されたかもしれない)には凱旋門の明かりは消され、黒くそびえ立つ凱旋門がきたる暗い日々を暗示している。

僕はこの映画は、カサブランカに負けず劣らずイングリッド・バーグマンの美しさが引き出されている映画と思う。バーグマンが歌っているシーンもあるのだからファン必見ものだ。

Paris, je t'aime 2006 パリ、ジュテーム

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監督: トム・ティクヴァ, ガス・ヴァン・サント, ジョエル&イーサン・コーエン, アルフォンソ・キュアロン, ウォルターサレス
出演: ナタリー・ポートマン, イライジャ・ウッド, ジュリエット・ビノシュ, スティーヴ・ブシェミ, ウィレム・デフォー

恋の物語がパリのどこかで起こる。18の恋の物語。花火とエッフェル塔、パリの朝、夜の風景などパリの風景が満載である。短編が短いので、まずはストーリーを掴んでは、終わっていくちょっとめまぐるしい感じである。ただ、一つ一つの物語がしっかり作り込んであるので見応えも十分にある。
チェイルリーの地下鉄のやり取りが面白い。中年のアメリカ人がガイドブックを見ながら楽しんでいたら、とんでもないフランスのカップルとで合う。ペール・ラシェーズ墓地でのオスカー・ワイルドの幽霊。ここには、イライジャ・ウッドが出てくる。
エッフェル塔のパントマイムの話も、最初はわかないが面白いのである。マドレーヌ界隈で起こる吸血鬼との恋。フォブール・サン・ドニのナタリー・ポートマンもどこにもいるような可愛い娘を演じていていい。
物語にでてくる場所は、
モンマルトル、セーヌ河岸、マレ地区、チュイルリー、16区から遠くはなれて、ショワジー門、パスティーユ、ビィクトワール広場、エッフェル塔、モンソー公演、デ・サンファン・ルージュ地区、お祭り広場、ピガール、マドレーヌ界隈、ペール・ラシェーズ墓地、フォブール・サン・ドニ、カルチェラタン、14区

Boy Meets Girl 1984 ボーイ・ミーツ・ガール

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Boy Meets Girl 1984 ボーイ・ミーツ・ガール

監督: レオス・カラックス
出演: ドニ・ラヴァン, ミレーユ・ベリエ, キャロル・ブルックス

レオス・カラックスの長編デビュー作品。この作品を見るとその後の作品の流れがわかる気がする。レオス・カラックスは、女性の振る舞い、話し方、姿勢など描き方が美しい。絵画のような構図で映画を撮っている。その割に男に対してはあまり美意識がなくて、常に不器用で、不細工であり、男のありのままを撮っていることが多いきがする。
アレックスの独り言、モノローグが中心の映画。青春の真っ直中をかけるアレックスは、無謀あり、暴走あり、孤独あり、疎外されていて、幻想あり、はかない恋があり愛もある。そして悲劇的である。そして作品のなかの女性は、恋多く、移り気である。
冒頭のスキーの板を割れたフロントガラスに突き出して走る車を見てすごいと思ってしまうのは僕だけかな。
アレックスが部屋の壁にあるパリの地図に自分の歴史を書き留めるのは、なにか精集時代の自己愛のあらわれだ。そこにポンヌフもでてくる。この頃からアレックスの暴走が見れる事が面白い。
この映画には強く印象に残る曲が二つある。最初の曲は、デッド・ケネディーズのホリデイ・イン・カンボジアをラジオで聞きながらミレーユが首をまわしているところ。もう一つの曲は、アレックスが町中をヘッドホンをつけて歩きながら聞いている曲だろう。デヴィット・ボウイのWhen I Live My Dreamである。橋の上のカップルのラブシーンもミレーユが踊る時にもずっとこの曲が流れている。
このDVDには二つの結末があるように見えるんだが。どちらにしても。ガス自殺に巻き込まれる方がいいか。

Les amants du Pont-Neu 1991 ポンヌフの恋人 

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Les amants du Pont-Neu 1991 ポンヌフの恋人
監督: レオス・カラックス
出演: ドニ・ラヴァン, ジュリエット・ビノシュ, クラウス・ミヒャエル・グリューバー

パリの補修中の橋(ポンヌフ)で繰り広げられるストーリー。
アル中の浮浪者アレックスと失明寸前の画家志望の女ミシェルの出会い。夜のパリ、華やかなパリと違って浮浪者たちのパリ。そこに己の存在をかけた青春が煌めく。花火をバックにした橋の上のダンス、水上スキー。そしてポスター燃やす炎などは、すばらしい映像美でわれわれに語りかけてくる。年月を経てまた二人は、ポンヌフで出会う。そして最後に、ミシェルが船の上から叫ぶ、"目覚めよ、パリ!"の言葉は、彼らの輝く若さの象徴である。
エンディングは、2案あった。ビノッシェが、カラックスと掛け合いあのエンディングになった。しかし、この最後のシーンは、フィットしていない気がする。誰でもが想像つくが、二人で川に落ちた後アレクッスが死ぬのが原作と考えるが。
この映画の撮影は、予算不足によって撮影が進まず3年もかかってしまった。その鬱積したスタッフの心がこのエンディングにしたのだろうか。
二人が抱き合って船の穂先で立っているシーンは、映画タイタニックがまねをしている。

Ratatouille 2007 レミーのおいしいレストラン

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脚本・監督: ブラッド・バード

極上のフランス料理を描いた極上のアニメーション。Pixerの最新作。ディズニーと合併したと言ってもこれはディズニー臭くなくまだその影響は出ていないのだろう。この映画の前に短編のアニメーションも上映されるがこれもなかなかである。おそらくSIGGRAPHの短編映画集で上映されるかもしれない。Fluid effectsは、Surf's Upでもそうだがほぼ3Dアニメーションで実写と遜色なく表現できるようになっている。この映画は、当然3Dアニメーションで作られているが、カメラワーク、フィルム編集などすべてが普通の映画と比べても、一流の仕上がりと言ってよい。これは3Dアニメーションに従事するスタッフの裾野が広がった結果だろう。ネズミのレミーのキャラクターを存分に活かしたカメラワークや、料理のおいしさを表すアニメ的な表現方法、そしてリングイニとレミーのやり取りはパリを舞台にした名作を思い出す構図やカメラワークである。ストリーも最後まで観客を引きつけ、大人も子供も本当に楽しめる映画である。料理批評家のアントン・エゴを説得する料理の手法は、ちょっとグルメ料理に慣れた日本のアニメファンには物足りないかもしれない。

最後の料理は、Ratatouille 。それとratがかけているのは知らなかった。Ratatouille として出される料理はconfit byaldiとも言われるそうだ。野菜が薄くスライスされているから。最後のシーンにはミッキーが隠されている。レミーの後ろのフライパンに。
そう言えば、食欲をなくしてしまう話だが、パリには確かに死んだネズミが飾ってある店があるようだ。

この映画に出てくるワインは二つ。どちらも素晴らしいワインである。

Chateau Latour 1961 シャトー ラトゥール

リングイニがシェフのスキナーとオフィスで話す時に飲むワイン。美味しいワインを出して秘密をしろうとしたのだろうが。 
伝説のワインになりつつある。1961のヴィンテージのラトゥールなんて一体今いくらするんだろう。
パーカーも"私が試した最上のワインのひとつであることは確かだ"と言っている。

Chateau Cheval Blanc 1947 シャトー・シュヴァル ブラン

批評家のエゴが持ってきたワイン。これも凄い。素晴らしいヴィンテージのシュバル・ブラン。このワインも伝説のワインである。よだれが出る。どうしたらこんなワインが飲めるだろう。