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涙そうそう 2006

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涙そうそう 映画 2006涙そうそう 2006

監督: 土井裕泰
出演: 妻夫木聡, 長澤まさみ, 麻生久美子, 塚本高史, 中村達也

これはかなり前に見た映画。本当に久しぶりに見た。
最後に泣けるのは確かである。うまく泣けるように作ってある。

歌謡曲、涙そうそう(作詞:森山良子・作曲:BEGIN)の歌詞をモチーフに映画化したもの。
BEGINから送られたデモテープのタイトルに書いてあった「涙そうそう」は沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味であると聞き、森山が若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけた。
のが涙そうそうができたきっかけ。
だからだろうが、兄、妹の話であり、最後に兄が死ぬ話。
最後に兄が死ぬあっけなさはあるんだが、人が死ぬってそんなもののような気がする。
ただ、洋太郎がやっぱりかわいそすぎる。妹のために、そして亡き母のタコライス屋をもう一度だす夢を叶えるために一生懸命働いてきて、詐欺にあって、最後は心筋炎で死んでしまう。
妹のことや恵子との関係はなんだか尻切れとんぼになってしまった。ここはもう少し煮詰めてもよかったかも。

あらためて見て、本当は洋太郎が死んでからの話が大事なんだなと思う。特に涙そうそうの歌詞と合わせるなら。
おばあがカオル言うように、女は愛した人の思い出をずっと大切にして、子供を産みそして歳をとるのである。と言うところがいいし
葬式に帰ったカオルの元に届く成人式の晴れ着は兄洋太郎が送ったのものだったのもいい。
そしてエンドロールの海辺を幼少の洋太郎とカオルが手を繋い歩いていて、カオルが「大きくなったらにーにー(洋太郎)と結婚したい」と言います。洋太郎は「きょうだいは結婚できん」答えます。
これもやっぱりい。
そしてこのころの長澤まさみは最高に可愛い。これを見るだけでも価値がある。この話は、洋太郎が死んだところから振り返るような展開か、映画にするよりもう少しドラマで話の展開を充実させた方が良かったかも。


主題歌:夏川りみ「涙そうそう」
挿入歌:BEGIN「三線の花」

怒り 2016

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怒り 怒り 2016

監督: 李 相日
出演: 渡辺謙, 森山未來, 松山ケンイチ, 妻夫木聡, 広瀬すず, 宮崎あおい, 綾野剛,

1つの殺人事件をめぐり、正体がわからない男たち三人が現れる3つの話が同時に進行する。その話の1つに殺人犯人についての話である。
ゲイの優馬は身元不明の直人と知り合う、東京に出て風俗で働いていた愛子は父に連れ戻されて、そこで働く身元不明の男のことが好きになる。
沖縄にやってきた娘の泉は、旅館の息子、辰哉とともに無人の小島で暮らす信吾と出会う。

殺人現場に残された怒と書かれた文字は 犯人にはどんな意味があったのだろうか。これは小説の中で明らかにされていない。
というよりは、犯人と一緒に働いていた労働者の証言から、殺人に至った経緯は知ることができる。ただそれが真実かはわからないが、おそらく真実なのであろう。
3つの話、どれもヒューマニズムあふれるドラマである。重厚感のあるドラマである。そして出演者は、オールスター共演という感じである。

二つの大人たちの話は、愛したのに最後まで信じることができなかった。信じられなかった人たちの怒りはないのだが、信じれなかった人たちの後悔がいっぱい感じられる。
沖縄の話では、子供たちは純粋に人を信じたのに、裏切られたのである。辰哉が裏切られたことを知った時、そして自分が一番大事だった人を踏みにじられたことを知った怒りが爆発する。
泉は、辰哉がしたこと、犯人が無人島の家の壁に書いたのを見た時に、海に向かって叫び、どうしようもない怒りがこみ上げてくる。


なぜ犯人は、人を殺したのか。彼が持っていた怒りは何のだろうか?それは普通の人には理解できない怒りなのか?
今まで虐げられてきた労働環境に対する怒り、日雇い管理者への怒りだったのかもしれないけど、見ず知らずの主婦に対する怒りではなかったはずなのに。
世間を見下していたのに、情けをかけられたこと、親切にされたことに怒りを覚えるのは、まったく自分が持った怒りや不満をぶつけやすいところにぶつけるのは、理不尽としか思えないのである。

この映画の題名である怒りは、犯人が表現した怒りよりも、子供達が犯人に抱いた怒りの方がはるかに強く深く激しいのである。
子供達は、大人への信頼を裏切られながら大人になっていく、そして大人たちは人を信じる力がどんどん弱くなっていくのである。
人を信じることの難しさを描いているし、本当に人を信じていて、裏切られた時に本当の怒りは湧いてこないのである。

吉田修一の作品はよく映画化されていて原作は読んでなくても映画はたくさん見ている。どれも良い映画だった。この怒りから始まり、横道世之介、悪人、さよなら渓谷である。

ミュージアム 2016

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ミュージアムミュージアム 2016

監督: 大友啓史
原作: 巴亮介
出演: 小栗旬, 尾野真千子, 妻夫木聡, 野村周平, 丸山智己, 田畑智子

最後の展開は、やっぱり最悪のシナリオを考えたのに、どうしてその展開にしなかったのだろうか。これにはまだ続きがあるのだろうか?ここは最後がハッピーエンドであること?? 彼の子供の運動会での仕草はどうだろうか、首を掻く仕草、それは事件による精神的なストレスをものがっているのだが。それが、沢村の子供が犯罪者になっていく可能性があるということか。

概ねサイコパスの映画は好きなのでこれもかなり好みな映画。ストーリーはやっぱりセブンに似ているというより、セブンを踏まえた展開と言っていいだろう。肉をきっかりと出生体重の重さに切り取るのは、セブンでは1ポンドきっかりに切り取るなど。犯罪の手口も似ている。雨のシーンが多いのも似ている。犯罪にまつわる謎を解くこと、そして自分の家族に危険が迫り、自分も犠牲になるまでの危険に陥る。そこが面白いんだが。セブンの衝撃を知っている人間は、最後は最悪を予想するのだが、そこを観客の期待をうまく裏切る。そこまでダークにしなかったのはほっとするんだが。

光線過敏症とカエル男の繋がりも面白いし、それを治療する医師が双子の姉?なのが話として面白い。

殺人をアートと考えるのは、両親を殺した時からなのか?それまでに何かあったのかもしれないが。
どうして殺人を対象とする人たちの情報をあれだけ知りえたのだろうか?あの顔貌では外にはなかなか出れないはずだが、やっぱり橘幹絵が協力者だと思うのだが。

双子の橘幹絵の反応がわからない。沢村に居所を教えるが、これは霧島早苗の罠があることを知っていたのでは。そして後から来た警察には教えていない。それなのに、病院では重症の霧島早苗を殺そうとする。協力しているようでもあり、殺そうとする。
ただ、両親を殺したのは、霧島早苗だけなのだろうか?橘幹絵も共犯ではないのか?これが

カエル男を演じている妻夫木聡が素晴らしい。外観からは妻夫木とは分からないが、彼がサイコパスを見事に演じている。

殿、利息でござる! 2016

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殿、利息でござる! 殿、利息でござる! 2016

監督: 中村義洋
原作: 磯田道史
出演: 阿部サダヲ, 瑛太, 妻夫木聡, 竹内結子, 寺脇康文

これは実話に基づいている。1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿である。
原作者の磯田道史は、武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新も書いている。無私の日本人に所蔵されている穀田屋十三郎の映画化である。

この話がすごいのは、無私の日本人というタイトルどうり、実在した江戸時代にすばらしい志を持つ穀田屋十三郎、遠藤甚内の紹介なのである。原作者の磯田道史が感激したのはその史実でありこれがうまく小説になり映画になっている。そして最後の、この行いを末代まで決して人様に自慢してはならないというつつしみの掟を自らに課しているところが、本当に素晴らしいのである。こうした村全体の団結力、素晴らしい無私の心をもった人達があってこそ今の日本があるとも思える。
見終わった清々しい感激がある。

出演者全員のバランスが良い。 阿部サダヲ, 瑛太, 妻夫木聡の出し方がいいね。竹内結子は、バイプレイヤーとしてもうまくなってきた。

ジャッジ! 2014

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ジャッジ! 2014

監督: 永井聡
出演: 妻夫木聡, 北川景子, リリー・フランキー, 鈴木京香, 豊川悦司

広告業界の裏話、上司の無理な命令に従う落ちこぼれクリエイター、ギャンブル好きで気の強い美人な同僚、そして変な外人達などこれだけそろえれば、王道のコメディになれる。そんな映画である。
出演陣もぴったりしたキャスティングで申し分ない。

でも本当にでてくるCMはくだらないものばかりだ。妻夫木聡はやっぱりこうしたコメディものの演技もうまい。北川景子演じる大田ひかりも確かにツンデレのところが本人のキャラみたいでいい。

木沢はるかと太田喜一郎が同じ青森県の出身というところも少し地方を差別しているのか、それともパロディでいいのかと思ったりもするけど。
それでもトヨタのコマーシャルがグランプリをとるのはやらせの様で面白くない。ここだけはマイナス点だ。

大田ひかりの言う最後の落ちもウィットが効いていて面白い。嫌な上司や会社に疲れた人には絶対おすすめのコメディ映画。全体のときはとびきり言い訳ではないが、合格点を出せる優等生的なコメディ映画と言える。

春の雪 2005

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春の雪 2005

原作: 三島由紀夫
監督: 行定勲
出演: 妻夫木聡, 竹内結子, 高岡蒼佑, スウィニット・パンジャマワット, アヌチット・サパンポン

三島由紀夫の豊饒の海4部作の1巻目の映画化である。
松枝侯爵の令息、松枝清顕と綾倉家の一人娘、綾倉聡子の悲恋のストーリーである。少し長い映画だ。少し中だるみしてしまう。松枝清顕の綾倉聡子に対する気持ちが十分に映画の中で表現できていない。最後の場面も妻夫木聡のメイクはあまりいけていない。月修寺でも列車の中でも。

清顕が聡子より二つ年下で、姉弟のように育ったのだが、すなおに聡子のことを好きだということに気づくことができなかった。清顕の聡子への屈折した感情は次第に自分が求めていた女性であったことを悟るようになる。その時には二人は結ばれる運命にはなかったのである。

綾倉聡子は、自分から清顕への思いを遂げるのだが、子供をおろして出家してしまう。清顕は奈良の月修寺まで聡子を尋ねるのだが会わせてもらえない。月修寺での早春の雪は美しく儚い。清顕は小説では最後に肺炎をこじらせて死ぬのだがそこは描かれていない。

清顕は親友・本多繁邦に、又、会ふぜ。きつと会ふ。滝の下でと言い残すのだが、僕はこれは綾倉聡子への言葉と思ってしまった。だが、小説豊饒の海では、本多繁邦と転生して会うことだったようだ。豊饒の海の主題は転生である。

本多繁邦が豊饒の海での主人公であるが映画の中では彼の描写が薄い。しかしそれが三島由紀夫の狙いなのだろう。

聡子は結局愛を貫いたのだろうか?清顕の子供をおろし、仏門に入ることは自分のためでしかないようにも思えてしまう。結果的に清顕は死んで行くのだがそれは聡子にはどんな意味があるのだろうか。これは、豊饒の海の第四巻で答えがでるのだが。

竹内結子はこういう役柄は合わない。やっぱりきりっとした性格の女性を演じると奇麗だなと思うんだが。

何故か主題歌が宇多田ヒカル「Be My Last」であるのには驚いた。映画とほとんど関係がない。



黄金を抱いて翔べ  2012

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監督: 井筒和幸
出演: 妻夫木聡, 浅野忠信, 桐谷健太, 溝端淳平, チャンミン

金塊強奪に至るまでに、あまりに展開がはですぎてこれで、銀行強盗に入る前に捕まらないのが不思議。リアルな部分と、まったくこんな別けないだろうと思う部分が混ぜこぜ。どちらともつかない映画でありストーリになってしまっている。
だいだい今の時代、金塊を盗むこと自体、リアルな強盗ととは思えず。それでいてリアル感のある北朝鮮のスパイが混じったり、父と子供の関係が入ったりと、大きな矛盾がいっぱいあり過ぎ。
金塊の盗み方も、とてもお世辞に素晴らしい展開とは思えず、爆弾による力任せ。これで警察に捕まらない方が不思議。
僕には、過去をひきづっているかのように見える妻夫木聡が演じる幸田弘之の人生がまったく見えない。浅野忠信演じる北川浩二は、ほんとうにとぼけてる。札束より金塊??、ルバン三世じゃあるまいし。西田敏行演じるジイちゃんもまったく生き様がわからず。
前評判にがよかったんだろうが、残念。

愛と誠 2012

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愛と誠 2012

監督: 三池崇史
出演: 妻夫木聡, 武井咲, 斎藤工, 大野いと, 伊原剛志

梶原一騎原作、ながやす巧画のあの愛と誠。1973年から1976年まで少年マガジンに連載され
すごく人気だった漫画である。あの頃も何度も映画化された記憶がある。ただすごく劇画調の純愛映画で今真面目に映画化したらしらけてしまうだろう。
でもあの頃の世代は好きだったからどんな映画にしたら受けるだろうかと思ったら、こんな映画になったてな感じだろうか。この映画はすごい、あの頃の世代からやや古い世代に受ける。何と言っても歌が。僕にはやや古い歌が多かったと思うんだけど、あの頃この漫画を読んでいた世代がみたらどの歌もすぐに口ずさみたくなる曲ばかりである。
激しい恋、空に太陽があるかぎり、あの素晴しい愛をもう一度、夢は夜ひらく、酒と泪と男と女、オオカミ少年ケンのテーマ、また逢う日まで、曙、愛のために、愛と誠のファンタジア、笑っててくれよ。
オリジナルの曲もあるだろうが、何と言ってもオオカミ少年ケンのテーマが出てくるとは!!まさに大受けである。
振り付けはパパイヤ鈴木だが、なんと言うクサイ振り付けだろう。これがまたまた面白い。
そしてどうしてこれほど岩清水弘がクサイんだろう。まったく笑えてしまう。というか早乙女 愛とのナルシシズムがまたまた面白い。

マイ・バック・ページ 2011 My back page

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原作;川本三郎 マイ・バック・ページ - ある60年代の物語
監督: 山下敦弘
出演: 妻夫木聡, 松山ケンイチ, 忽那汐里, 石橋杏奈

学生運動って一体なんだったんだろう。安田講堂の陥落は一体何を意味していたんだろう。そしてその後に起きた過激派の一連の事件は、あまり知らないのである。そんな答えがあるかと思ってみた映画。実際に事件に関わった川本三郎が書いた小説をもとに映画は作られている。

タイトルはボブ・ディランの楽曲マイ・バック・ページズから。
ピンキーとキラーズの恋の季節1969から映画は始まる。学生運動の華やかな時である。マスコミも思想派に擁護的で、流行の先端であるかのように追いかけていた。

松山ケンイチの演技が素晴らしい。彼であるのに本当に映画の役になりきっている。CCRの雨を見たかい聞き覚えがあるが、意外と松山ケンイチのギターがうまいのに驚いた。この事件を通して無意味に一人の命が消えた。いつも心に引っかかっていた思いが、昔の友人から、生きていさえすれば、幸せと言う言葉に、沢田が最後に流した涙は、自己への痛烈な反省である。

この映画は一つの日本の歴史のドキュメントであり深く感じるところがある。
沢田(妻夫木聡)の目を通してあの頃の思想運動を尊重するマスメディアの流れと若者も運動の中に自分の存在意義を求めていた流行のようなものを感じる。
運動の為の運動。セクトの為のセクト。何か現在の流行と同じように無意味なものが作り上げられていたのだろうか。一体彼らがした事で世の中に役に立った事はあったのだろうか。あの頃運動していた人たちはそろそろ停年を迎える年になっている。今の日本の沈滞感もどこか、あの頃を原点に発しているかもしれない。本当に世の中にとってよい学生運動ができていたら、もっとも世の中は変わっていたかもしれないと思うのは、学生運動後の世代だからだろうか。

ウィキペディアで探すと、この時の事件が簡単に書かれている。それを纏めると
朝霞自衛官殺害事件とは、1971年(昭和46年)に、陸上自衛隊朝霞駐屯地で歩哨中の自衛官が新左翼によって殺害されたテロ事件。
犯人グループが「赤衛軍」を自称したことから「赤衛軍事件」ともいう。朝日ジャーナルの記者川本三郎と週刊プレイボーイの記者がそれぞれ犯人を手助けしており、日本のマスメディアの信頼失墜にも繋がった。

ここまで書いてきて自分は少しはあの頃の時代を"総括"できただろうか??

悪人 2010 Villain

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監督: 李 相日
出演: 妻夫木 聡, 深津絵里, 岡田将生, 満島ひかり, 樹木希林

モントリオール世界映画祭 最優秀女優賞受賞作品
第34回日本アカデミー賞最優秀賞最多5部門受賞
主演男優賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞/音楽賞

祐一と言う人間は、GTRを乗り回し、出会い系サイトで女性を探しまわっている。
光代は、平凡な女性、おそらく引っ込み思案であまり多くの人と接触しないタイプ
どちらも寂しい人間であり、出会い系でその寂しさを癒す人を求めている。

祐一が女性を殺した過程は、偶発的で稚拙な問題の処理の仕方だった。確かに、殺された女性も、きっかけを作った男性も非はあるが、やはり祐一に本当の問題があるように思われる。
誰が悪人だろうか、光代にしてみれば、祐一は必死で愛した男性である。自分にはちっとも悪人ではない。でも世間の人から見れば悪人である。
灯台での二人のシーンは、あれは日の出だろうけど、二人の感情の結びつきを表しているいいシーンである。カメラワークももフォーカスの切り替えによって、登場人物の心情をうまく描写している。妻夫木 聡、深津絵里の好演が光る。それにもまして樹木希林、柄本 明の演技がすごかった。

祐一の人間性がわかれば同情する余地もあるのだが、冷静に見てみれば祐一にはたくさんの非があるんだが。ただ祐一には、たとえその少年時代に深い心の傷を負ってたとしても人間関係の対処の仕方に問題があるように思えるのだが。

最後に光代の首を絞めた祐一の心はどうだったのか、そしてその手を掴もうとした祐一の心はどうだったのか。これは見た人が判断すればいいことなんだろうな。

憑神(つきがみ) 2007

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憑神憑神(つきがみ) 2007

監督: 降旗康男
原作: 浅田次郎
出演: 妻夫木聡, 香川照之, 西田敏行, 赤井英和, 江口洋介

この映画は、原作と脚本の勝利だろう。ストリーがきちんとしていて最後まで楽しませてくれる。ディケンズの名作のクリスマス・キャロルがこの原作のヒントになっているだろうけど、西洋のキリスト教の思想から、東洋の仏教、武士道の観点にうまく変えている。
伊勢屋、九頭龍とのやりとりは軽妙でおもしろい。すこしおつやとのやりとりにぎこちなさが残っているのが残念。だめ人間が、疫病神に取り付かれて次第に真の武士として目覚めていき、死に方を定める。全篇を通して飽きない楽しめる映画だ。